モイヤ・ドハティー/プロデューサー

リバーダンスのコンセプトを打ち出したモイヤ・ドハティーは演劇、ラジオ、TVのプロデュースと制作を手がけるアイルランドのTV制作会社“Tyrone Productions”のディレクター。以前からドラマやドキュメンタリー、エンタテインメント番組を手がけていたが、1994年、アイルランドがユーロビジョンコンテストの開催国となったとき、総合プロデューサーを担当。このとき“7分間のパフォーマンス”を企画したことから〈リバーダンス〉のプロデューサーとなり、その実力は世界中で認められた。
2003年にはダブリンで開催された「スペシャル・オリンピックス」の総合プロデュースも勤め、クライマックスで総勢100名の〈リバーダンス〉を登場させ、喝采を浴びた。現在も民間ラジオ局“Today FM”のディレクターや、ダブリンシアターフェスティバルの委員として、アイルランドのシアターシーンを盛り上げるべく、様々なプロモーションやチャレンジに挑んでいる。
97年にはヴーヴ・クリコ・ビジネスウーマン・オブ・ザ・イヤー、99年には同僚のジョン・マカルガンとともにアーンスト&ヤングのアントレプレナー・オブ・ザ・イヤーを受賞。また2002年にはアルスター大学から、2003年にはアイルランド国立大学から名誉博士号が授与された。
ビル・ウィーラン/作曲家

70年代から活躍するビル・ウィーランの活動は音楽シーンに限らず、演劇や映画等広範囲に及ぶ。1998年にアイルランドのザ_アビー国立劇場で開催されたW.B.イエイツ・インターナショナル・シアター・フェスティバルでは作曲家に任命され、15のイエイツ作品に曲をつけたほか、メリル・ストリープ主演の“Dancing At Lughnasa”やヘレン・ミレン主演の“Some Mother's Son”、リアム・ニーソン主演の“Lamb”など映画音楽も手がけている。
1992年のスペイン・セビリア万博では、アイルランドデーに自身初の大規模なオーケストラ作品"セビリア組曲"を発表。翌年には、ダブリンのナショナル・コンサートホールで、2作目となる"スピリットオブマヨ"が総勢85名のオーケストラによって披露された。最近では、“Inishlacken”がヨーロッパのみならず、アメリカでもアイリッシュ室内楽団により演奏されており、バネッサ・メイの演奏によるバイオリン楽曲のレコーディングやミュージカルの制作に取り組んでいる。
U2、バン・モリソンン、ケイト・ブッシュをはじめとするアーティスト楽曲のプロデューサ―・アレンジャーも手がけてきたウィーランは、「リバーダンス」の楽曲で1997年の“ベスト ミュージカルショーアルバム”部門でグラミー賞を受賞。同作品はアメリカ、アイルランド、オーストラリアにおいて50万枚(プラティナム)のセールスを記録している。
ジョン・マカルガン/ディレクター

70年代半ばからダブリンのRTEテレビでディレクターとして活躍。ユーロビジョンコンテスト以前にアイルランド音楽のルーツを探り、ヨーロッパのほかの民族音楽との融合を図るドキュメンタリー番組を制作、その際出会ったビル・ウィーランと意気投合した。モイヤとともにリバーダンスの7分間のパフォーマンス、2時間の舞台化に力を注ぎ、華麗なショーへと進化させた中心人物。〈リバーダンス〉の映像化も手がけ、同作品は世界で最も売れたエンタテインメントビデオの一つとなっている。
アイルランド初の独立系制作会社“Tyrone Productions”の創立者であるマカルガンは、他にもアイルランドの民間ラジオ局Today FMの代表取締役であり、1999年からはアイルランドの国立劇場“ザ アビー”の委員も務めている。最近では自身プロデュースの19世紀のメロドラマ“The Shaughraun”が絶賛され、同劇場のボックスオフィスの記録を破った。
そのアイルランドの芸術文化に於ける貢献に対して、モイヤとともに2003年、アイルランド大学から名誉博士号が贈られた。